2020年2月2日(日)、国立市役所とくにたち地域コラボの共催で「ともにつくる地域 外国/日本ルーツの人々と」を開催しました。
国立市では年に外国ルーツの住民が100人前後増えており、(2019年4月時点で1,746人)学習支援の現場でも日本語サポートのニーズが増えている昨今。国のさまざまなデータや調査結果もうかがいながら、外国ルーツの人々を地域の大事な担い手として、ともにつくる未来を考えていくための講演とワークショップを行いました。
第一部:講演会・事例報告
公的統計データや、独自の調査にもとづいて「移民・外国人と暮らす社会はどうあるべきか」というテーマについて研究している是川夕先生をお招きし、移民的背景を持つ人々を取り巻く社会全体の変化や、多摩地域や国立市の統計データから見える地域性、国立市内在住・在勤の移民的背景を持つ人々の特徴について講演いただきました。
さらにくにたち地域コラボからは、国立市への情報開示請求でわかった市内の国別・地域別外国籍の住民登録の実際や、飲食店オーナーの話、また富士見台地区にある東京YMCA医療専門学校にはインドネシアやベトナムなどから70人以上の働く留学生が学んでいることなどを報告。
参加者からは「市民が知らなかった国立市の状況を、統計データなどから知ることができた」と好評でした。今後、行政と地域の連携で必要なサポートを考えていくきっかけとなることが期待されます。
第二部:「ともに暮らすカード」を使ったワークショップ
6グループに分かれて、自分自身の暮らしや仕事などの場において、移民的背景を持つ人々との様々なシーンを想定したカードを使い、自分の意見を持ち寄るワークショップを行いました。
講師 是川夕氏(国立社会保障・人口問題研究所 博士/社会学)
国立市内に暮らす移民的背景を持つ人々には、ある特徴が。
グループごとにカードを使って討論
カードには、「職場の同僚として……あなたのまわりに移民的背景をもつ人はいますか?」「治安……実は移民による犯罪率は日本人よりも低い」など、議論の切り口となるワードが並ぶ。
地域の課題や実践できそうなアイデアは、付箋にまとめて壁に貼りだし。
最後に各グループに発表してもらい共有しました。
くにたち地域コラボについて
地域のNPOや市民活動をサポートする国立市の中間支援組織です。
富士見台商店街の一角にあるスペース「プラムジャム」を運営し、情報発信や各種相談、学習・研修会、交流・連携などを企画・実施、地域の活性化に努めています。
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